それでも世界はまわる -white snow-
「この子・・・あたしらーの子供・・・なんだ?」

「急にどーしたんよ」

「・・・あ、あれ、あたし何か忘れてない? えっと・・・」

美佳は右手の人差し指を額に当てた。

「確か・・・さ、韓国行って・・・五月十四日にりおん君と結婚式・・・」

「美佳!」

慎吾が美佳をまっすぐ見つめる。
それ以上言ってはいけない。美佳にははっきりそれが伝わった。
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