泣き虫彼女とロールキャベツ彼氏
さっきのツンツンした凛とは違う。そんな感じがする。…しおらしい…例えるならお嬢様…?

何なんだ?一体…
いつもの彼女なら
『はぁ?!何勝手に食べてんの!?自分のもん食えやっこの××××××!』
とドスの効いた声で怒るはず。

怖い…

大人しすぎて怖い(涙)

あー…調子狂う…

いつもと違う反応をされて、俺の中に違和感が。
頭をぐしゃぐしゃと掻いてうなだれていると


ドンッッ


重みのある音が…


凛「はいっ」

太陽「ん?」

顔を上げれば凛のニヤリとした笑み。

目の前には何人分!?と叫びたくなるような美味しそうだけど、
うっ…となってしまう程の量の料理の数々。

おっ…お嬢様ぁぁぁぁ!

凛「お腹空いてるんでしょ?」

おっお嬢様ぁぁぁぁ!

凛「私が持ってきてあげたんだから全部食べてよね!じゃないと作った人に迷惑!」

おっお嬢様ぁぁぁぁ!

凛「さぁ、たぁんとお食べ」
おっお嬢様ぁぁぁぁ!
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