泣き虫彼女とロールキャベツ彼氏
静まり返ったクラスの中、俺は美紅の手を握って何事も無かったように席に座って、クリスマスのことを話した。


女子「っ…ふぇ…」
女子「ちょっ…どこいくの?!」


女子の1人が泣いて教室を出ていった。それを追う彼女の友達。


その瞬間

キーンコーカーンコーン

予鈴がなって担任の先生が入ってきた。


ガラガラ


先生「みんなおはよー!ボーッとしてないで席について!朝の会始めるよー!って何これ!」

黒板を見た瞬間先生の顔色が変わる。

爽「クラスの子が書いてくれましたー!俺!美紅とラブラブなんです!」

こそこそするより堂々と言った方がいいよな。うん。
ボンッと隣で赤くなる美紅。

おれの潔さに
どっと笑うクラスメイト
和やかな雰囲気が流れた

美紅も照れながら笑っている。良かった。


それを見て先生は微笑むとニヤァっとした

先生「はんはん…なる程ね…男子諸君!失恋おめでとう!次があるよっ次が!そして爽君おめでとう!」

と言ってニカッと笑った。
そうしていつも通りの、俺たちにとっては幸せな1日が始まった。
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