ラヴレターを君に
君の残された時間が
僅かだと知って
一瞬一瞬を
大切にすることができた。
小さな幸せが
大きなことに思えた。
奇跡だって
信じれたのさ。
いや、
何かにすがりたかったのかもしれないね。
君は弱音を吐かなかった。
髪が抜けても
外に出れなくても
辛い治療にも
弱音を吐かなかった。
でも
たった一度、僕に弱音を吐いてくれたね。
あれは、
決意かな?
『走りたい』
痩せ細った身体が
どんな健康体よりも
綺麗に見えたよ。