ラヴレターを君に
そう思ったらね
世界が
少しだけ
鮮やかに
煌めきだしたんだ
雨上がりの森林とか
胸焼けするくらいの
夕焼けとか
アスファルトに咲く
たんぽぽとか
ただゆっくり進む
綿菓子雲とか
太陽にかざした
さくらんぼの飴玉とか
みんな少しずつ進んで
色をかえ
必死に生きてた
不思議だね
今まで
16年間も
この世にいて
僕はこんな世界
知らなかったんだ。
こんなにも
綺麗なんて
知らなかったんだ。
君は
この世から旅立つとき
この世界を見たかな。
君はきっと
知っていたよね―?