少年Sと知識の泉
毎日、毎日、精神的に緊張するばかり。


眠る時間も、


あまりない状態で彼は調合を続けた。


そして、3週間が過ぎ・・・。


「やっと、完成したぞ!
 『知識の泉』。
 では、さっそく」


完成した、『知識の泉』


ビーカーには妖しく濁った、

紫色の液体が出来上がっていた。


シュタインは、ビーカーを持ち、


一呼吸置いてから、一気にそれを飲み干した。



ごくりっ、ごくごく。


「・・・・・・!?」


(頭が痛い、よろける、意識が・・・。)


ドタン!!


シュタインは倒れてしまった。


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