少年Sと知識の泉
6年後、ふらりと日本に移住してきた。


関西の国立大学の教授として招かれた。

「アレキサンダー!
 ココが新天地です。 
 今度は日本に住みますヨ」


目の前には、かにとメガネをかけたおじさんが。


ウイーン、ウイーンと動いていた。

「あれは、クイダオレ人形デス!
 なんて、斬新なスタイル!」


見たことない、クイダオレ人形に夢中な、父。


「はあ、これこそ神秘の国。
 ニッポンデスヨ、アレキサンダー」


うっとり、何かに酔いしれる父。


暴走していて、どうにも止められません。


「何で日本なんですか?
 お父さん、変人・・・・。
 僕はずかしいです」


「うーん、アレキサンダー何ですか? 
 何か失礼な発言してなかったデスカ?」

「知りません・・・」



昔は、結構


小心者だった、


アレキサンダー君(9歳)

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