空を翔ける一筋の流れ星
結局、原付の鍵を部屋に取りに入ることができなかったので、いつもの夜景ではなく近くの公園に来た。

時間が時間なだけに公園には子供はいるはずもなく、子供どころか大人すら一人もおらず静かだった。

この静けさにに少しだけ安心し、中へと入りベンチに座った。

大きくため息をつき、空を見上げると綺麗な星空が広がっていて、この一つ一つに名前があってとかそんなことを考えながら、いっそのこと星空に自分が入り混じって溶け込んでしまえばいいのにと思ってしまう。



あれが俺の良いところと言ってしまえば、良いところだから仕方がないと済んでしまう。

だけど、悪いところと言われると、やはり悪いところになってしまい、そうなってしまうと仕方がないでは済まなくなってしまうのが世の中の辛いところだ。



残念ながら、さっきのあれはどう転んでも悪いことだろう・・・



言ってはいけない人に、言ってはいけないことを言ってしまったのだから当然といえば当然だろう。



人?



空は人と言えばいいのだろうか。

幽霊である空は人なのだろうか。



いや、そんなことはどうでもいい。

あの言動そのものが悪いことなのだから、相手が人だろうが幽霊だろうが仕方がないで済まないのだ。
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