空を翔ける一筋の流れ星
アパートから二十分ほど原付を走らせたところで、マンションの駐車場の脇に原付を止めてエレベーターへと向かい十五階のボタンを押した。
確信はない。
けれども、このマンションにいる気がして、それだけでここまで来た。
もしかしたら、アパートの部屋のどこかにいたのかもしれない。
それでなくとも、アパートのすぐ近くにいたのかもしれない。
きっと、そう考えて探すのが当たり前なのだろうが、俺はどうしてもここにいる気がして真っ先にここに来た。
もしかしたら、ここにいて欲しいという気持ちが体を勝手に動かしてしまったのだろうか。
十五階に着き、すぐさま階段へと足を運ぶと、そこには見覚えのある後ろ姿が立っていた。
その後ろ姿に安堵感を覚え、うっすらと笑みがこぼれてしまった。
「一人でここに来るようになるなんて、大したもんだよ」
言葉を発したのとほぼ同時にこちらを振り返った表情が、夜景の手伝いもあってか普段の子供っぽい表情ではなく、どこか大人びた雰囲気を感じた。
その雰囲気と表情に思わず照れくさくなってしまって、つい視線を外してしまった仕草が先ほどのことをまだ怒っているように思えて舌打ちをしてしまう。
その舌打ちがまた余計に空を困らせると分かり、自分の仕草が悪循環を生みそうでどうしたらいいのか分からなくなりそうだ。
確信はない。
けれども、このマンションにいる気がして、それだけでここまで来た。
もしかしたら、アパートの部屋のどこかにいたのかもしれない。
それでなくとも、アパートのすぐ近くにいたのかもしれない。
きっと、そう考えて探すのが当たり前なのだろうが、俺はどうしてもここにいる気がして真っ先にここに来た。
もしかしたら、ここにいて欲しいという気持ちが体を勝手に動かしてしまったのだろうか。
十五階に着き、すぐさま階段へと足を運ぶと、そこには見覚えのある後ろ姿が立っていた。
その後ろ姿に安堵感を覚え、うっすらと笑みがこぼれてしまった。
「一人でここに来るようになるなんて、大したもんだよ」
言葉を発したのとほぼ同時にこちらを振り返った表情が、夜景の手伝いもあってか普段の子供っぽい表情ではなく、どこか大人びた雰囲気を感じた。
その雰囲気と表情に思わず照れくさくなってしまって、つい視線を外してしまった仕草が先ほどのことをまだ怒っているように思えて舌打ちをしてしまう。
その舌打ちがまた余計に空を困らせると分かり、自分の仕草が悪循環を生みそうでどうしたらいいのか分からなくなりそうだ。