【短】きゃらめるちっく!


もし、あれが霧野くんの厚意だったら…ううん、そう思っていたから頑張れて、嬉しかったのに


「霧野くん……」


あたしはため息をついてから、さっき作ったばかりのキャラメルを食べる。


甘い香りがふんわりと鼻をくすぐり、…美味しいのに。


「なんか…苦いよ……」


西の空には、もう夕日が傾いていた。


< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop