オフィスの華~若社長と秘書のHoneyな関係~
「俺は相馬祐早斗だ…元はシンガポール支社の営業部に居た」
俺はご丁寧に挨拶してくれる栗原に椅子を立ち…自己紹介した。
名刺交換したかったが…生憎…名刺を持ち合わせていなかったので、栗原の名刺を受け取るだけになってしまった。
「では…今後のスケジュールからお伝えします…」
栗原は手に持っていた革張りの手帳を開き始める。
まるで売れっ子の芸能人のように詰まったスケジュールに驚愕した。
「なぁ?栗原…俺はまだ…帰国したばかりで」
「…何を悠長なコトを言っておられるのですか…祐早斗様…貴方は…この『ソーマ』を背負う人でしょ?」
俺は今夜も『泡沫』に行って華に会いたかったのに…
この調子だと当分は会えそうにない。