それでもオレは愛してる(>_<)
 来年のル・フェスの中日の出し物に、どうやら戦隊モノを本気で考えはじめた智代を、そっとしておいて、わたしは愛機のマックに向かう。


 ああなっちゃった、智代は、しばらく、こっちへ帰ってこない。

 その間に、出来る仕事片付けておいて、帰る準備しておこうっと。

 「あ、お二人とも、こちらでしたか。」

 おや?

 かっこいい声で、そう言いながら、まーくん本人が、入って来た。

 「あ、まーくん。おつかれさまーっ。今日はもう、あがり?」

 「ええ。スタッフにも、もう帰ってもらったんで、ミーティングがあるかどうかを、確認しようと、戻って来ました。」

 ハキハキと、言ってくれるまーくんってば、とーっても、好感度、高ーい。

 さすがは、うちのアイドルよね。

 あっくんまでが、メロメロなのも、仕方がないよ。

 「今日は、美幸がお休みだし、あっくんは、わたし達を見捨てて帰っちゃったしで、ミーティングは、できないの。連絡してなくて、ごめんね、まーくん。」

 さっきまで、ホントに息つくヒマもなかったもんねぇ。
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