それでもオレは愛してる(>_<)
 「いえ、お気になさらないで下さい。

 ついさっきまで、お二人とも、ものすごい勢いで、お仕事なさってたそうじゃないですか。」

 まーくん、なんで知ってるんだろ?

 まーくんの基本の仕事場は、アトリエだから、こことはちょびっと離れてるのに。

 「ちょっと、久しぶりに全開って感じでお仕事していたらしいですね。

 アトリエに来たスタッフが、みんなで声をそろえて、言ってましたよ。」

 なるほど。情報源の方が、行き来をしていたわけだ。

 「それで、あしたは何時に幕張に集合なんですか?」

 おや?

 そんなことまで?

 「まいった。まーくんのスタッフさんも、なかなかやるねぇ。」

 白旗あげて、降参だわ。

 「よく、わかったね。あっくんなんて、電気のプラントの話まで、しておいたのに、今日帰っちゃったんだよ?」

 おや、智代。

 妄想トリップから、帰ってきてたのね。

 「佐伯さんは、ここのところ、お仕事詰めすぎでしたから、お疲れになっていたんでしょう。」

 気遣いして、あっくんの事かばってる。

 「まーくんは、誰にでも優しいなぁ。だから、モテモテなのかなぁ?」

 そう言ってあげたら、ちょっと嫌そうに、まーくんが言った。

 「そういう言い方は嫌ですよ、しいさん。」
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