それでもオレは愛してる(>_<)
 深夜も開いてるファミレスで、ご飯した後、まーくんに運転してもらって、わたし達は、夜の海に出た。

 まーくんには、バンの中で、仮眠とってもらうことにして、わたしと智代は、真夜中のお散歩に出ようってことで、意見が一致した。

 「じゃ、おやすみー。」

 「ぼくなら、徹夜しても大丈夫ですってば。女性のおふたりを、外に放り出してなんて、眠れないですよ。」

 まーくんが、そう言って抵抗してる。

 「大丈夫だよ、まーくん。ふたりなんだし、ケータイもブザーも持ってるし、そこそこの護身術の心得もあるし、2人で内緒で話したいこともあるしね。」

 「そうだよ?まーくん、明日撮影でしょ?運転してもらっただけでも、充分ありがたいんだから、せめて朝までだけでも、ゆっくりしていて?ね?」

 智代も口添えしてくれる。

 さんきゅ。智代。以心伝心でうれしいぞ。

 「ま、最悪、ふたりでラブホもありかなぁ?」

 のりすぎ、だよ。

 でも、まーくんの表情が、それで緩んだ。

 「わかりました。それじゃ、仮眠とらせていただきます。でも、戻る気になったら、おふたりとも、僕を気にせずに、ちゃんと車に入ってくださいね?」
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