それでもオレは愛してる(>_<)
 やっぱり、まーくんはいい子だ。

 そんなまーくんに、車のキーを見せて、わかったよって事をアピールすると、わたし達は、海の方へと向かった。


 「夜中の海って、なんかすっごく、イイカンジ。スケッチブック持ってきたらよかったなぁ。」

 街灯とかあるから、確かに真っ暗じゃあないんだけどね。

 「自分の手元見えないってのに、お絵描きは無理なんじゃない?」

 突っ込んでみた。

 「それもそうだね。」

 智代はそう頷いた後、わたしをうながした。

 「で?」

 やっぱり、話があるのがわかってたか。

 「まーくんへの口実だけじゃないんでしょ?どんな話?」

 えーと、ね。

 「…うん。あのね。今更なんだけど、智代、わたしと無理して付き合ってない?」

 「は?」

 突然の質問に、智代の目が点になる。

 最近忙しくなる一方だから、一番始めの労働条件守れてなくって、もし、智代が無理して我慢してるんだったらどうしようって、ちょっと、ドキドキして言ったんだけど、智代は、何いってねんって感じに固まってしまっていた。
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