それでもオレは愛してる(>_<)
 「えっとさ。一番始めに、智代に会社入ってもらうことになっちゃった時に、約束したじゃない?

 『退屈だけはさせないから。』って。

 なのに、最近忙しいばっかりでさぁ、約束果たせてないんだもの。

 面白くもないのに、無理に付き合ってもらってるんじゃないかと、心配で心配で。」


 「それで、なんだか、別れ話を持ち出されたらどうしよう、みたいな乙女チックモードになってたんだ?」

 えっと、うん。

 そんな感じ。こくこく。

 「わたし達、別れましょうとかって言われちゃうかと思ってたんだよぅ。」


 えーんって、泣き真似つきで、アピールしてみた。

 「馬っ鹿ねぇ。わたしが、そーんな事言う日は、しいがこの世から、いなくならない限り、来ないっていうのに。」

 えっ!

 どういうこと?

 「しいほど面白いものが、この世の中に、他にあるわけないじゃない。

 しいってば自分の事、過小評価してるんじゃない?」

 …ほめてる?

 ねぇ、それ、ほんっとにほめてる?
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