それでもオレは愛してる(>_<)
 「好きだよ、しい。」

 とつぜん、智代が抱きついて来た。


 「絶対、絶対、絶っ対に、勝手に、黙って、いなくなったり、しちゃ、いやだからね?ねぇ、しい?」



 そんなこと、絶対にしないよっ!

 …でも、どうして?

 「わたしは、絶対そんなことしないって約束するよ。」

 みんなに、いらないって言われるまで、みんなの側にいるつもりだもん。

 「愛してるよ、しい。

 しいの事も、しいがくれたものも。

 しいが作ってくれたものも、全部愛してる。

 わたしだけじゃないよ?

 ル・フェスに関わっているみんなが。

 ニコ運にからんでるみんなが。

 しいのこと、愛してるんだからね?」


 あ、智代ったら、そんなこと、言っちゃダメだよ。

 「くす。しいったら、泣いてる?」

 そりゃ、ちょっとぐらい泣きますよ。

 振られるのかもって、ドキドキしてたら、激愛の告白されちゃったんですから。

 それも、こーんな、スペシャルな夜に、智代から、されたんだよ?

 泣いちゃうぐらいはしちゃうでしょう。

 …あー、でも、良かったぁ。

 別れ話、持ち出されなくって。
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