それでもオレは愛してる(>_<)
 ヘビに睨まれたカエルの気分を、深く深く体験しながら、オレは断罪を待つ犯罪人のように、かたずを飲んで、しいの発言を待った。

 「週刊誌がね。」

 オレが心の中で、だらだらと汗を流していることなんて、百も承知で、しいは焦らすように言葉を切る。

 「居たみたい、なのよね?」


 やっぱりかっ!

 「止めるのは簡単なんだけど、向こうも今ネタないじゃない?」

 そんな事、オレは知ったことじゃないぞっ!

 「たいしたネタってわけでもないし、肝心のトコロは嗅ぎつけられている訳じゃないし、まぁ、今回はそのまま流してしまっちゃえーっとか思ってるんだけど?」

 あーっ?勝手にレズの噂でも立てられてしまえっ。

 オレが電話応対して、煽っておいてやるから。

 不用意に、そんなトコでそんな誤解を生むようなことやってる、おまえらが悪いんだから、自業自得だっ!
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