それでもオレは愛してる(>_<)
 いやーな予感のせいで、電話を握る手には、やたらと力が入っていて、手は震えるし、声はさっきよりもなお低く、なっている。

 だが、ようやく寝たトコ叩き起こされて、こんな理不尽なことされて、一体誰が、そんなオレを責められるって言うんだっ!

 「そうっ!」

 だが、一般常識をカケラも持ち合わせていない、その声の持ち主は、非情なまでに無邪気な口調のまま、思いっきり、それを肯定してみせた。

 「ゆうべ……って言っても、会社から帰るときだから、もう今日になってたんだけど、そんなこと思いついちゃってねぇ、しばらくおとなしーく、考えていたんだけど、やっぱりいてもたっても、いられなくなってねぇ、朝になったら、すぐにあっくんに電話しようって、心にかたく、思ったんだ。

 きっと、あっくんも、そんなのあったら良いねって、言ってくれると、おもったんだ☆」
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