それでもオレは愛してる(>_<)
 その、ありがたみに、気付いたオレは、だがしかし、そうとわかったからには、このまま黙っているわけにはいかないなっと、燃えていた。

 どうせ、陰では小舅佐伯と、噂されているんだ。

 その本領を発揮しなければ、あだ名がすたるじゃないか。

 小言、文句を言わないオレが、オレであろうか。(反語)否、である。

 ニヤリと笑いを浮かべてしまいながら、オレはしいに言ってやった。

 「こんな高いモノにムダ使いをする余裕なんぞ、ル・フェスの実行委員会にゃないぞ!当然、判ってて言ってんだろうな?」

 「あれ?あっくんたら、このわたしを捕まえて、そゆこと言うんだ?わたしがまともな買い物を、売り手の言い値で、してしまっちゃうような人間だと、そんな事、言っちゃうんだ?」

 悪戯っ子、もしくはガキ大将の様に、ニッと笑ってみせて、しいが言う。

 「まさか」

 オレも結構人が悪いなぁと自分でも思いつつ、切り返してやる。

 「おまえが、そんなフツウっぽい事、やるような奴かよ?」

 「ひどいこと言うなぁ。」

 ホントのことだけどさぁ、と続けながら、しいが苦笑する。
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