それでもオレは愛してる(>_<)
 「……ところで、これがリニアである以上は、必要電力の算段はついてるんだろうな?」

 オレはしいに向かって確認をする。

 だが、あくまでも、確認、である。

 くやしいが、こいつがそういった見通しが立ってないのに、無計画に突っ走ってしまわないことを、オレは熟知していて、そんな所だけは、正直認めざるを得ないのである。

 「え?」

 智代がすっとんきょうな声をあげる。

 「え?じゃないだろう智代。リニアが電気の大飯食らいだってのは一般常識だろうが。」

 「えぇっ?」

 しいの奴までが、そんなことを言う。

 「おまえまで、一体何の……」

 冗談だ、と言いかけて、しいの奴がニヤニヤと笑っているのに、オレは気付いた。

 ったく、本当に性格ねじまがった奴だな。

 「だって、あっくんがたった今、言ったでしょ?動力系に強い人がいるって。」

 ほーう。あげ足を取ってくれたな、しい。
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