それでもオレは愛してる(>_<)
 「おっけぃ。じゃ、急いでシステム立ち上げてね。」

 オレの目の前に、しい(悪魔)が現れて、にっこりと笑った。

 非道、人非人、酷使者、勤労就職の自由、労基法、労使交渉。

 ……オレの優秀な頭脳の中を、しいへの罵詈雑言と、オレに与えられているはずの、労働者としての権利が渦を巻く。

 ったく、なんで、こんなひどい上司に、劣悪な労働条件突き付けられて、オレは、働いてんだか?

 自問してみるが、答えを自覚している以上、時間のムダだ。

 せめて、抵抗だけでもしてみるか。

 「了解。ただし、美幸が復活して、オレの事務処理代行業務が終わってからしか、着手できないから、それから、だぞ?」

 せめて、そう釘をさして置かないと、オレはシステム稼働後に来てくれるはずの、助っ人たちを待たずに、過労でぶっ倒れるだろう。

 いくらスパコン並と言われてるオレでも、処理能力の限界は存在するんだ。

 「そーね、それくらいなら、待ってあげられるかな?」

 「それから、お前もちゃんと、動作チェックとかは参加しろよ。」
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