それでもオレは愛してる(>_<)
 「しいの、方針理解してる?活かして殺さず、休ませず、なんだよ?」

 お前、親友名乗ってるくせに、ヒドイ物言いだな。

 「望むところだ。」

 そう言って、オレは、しいに視線を向けた。

 しいの奴も、こっちを見て、ニッと笑っている。

 智代の発言を肯定しているのは、間違いない。

 オレは、しいに挑戦するように笑い返してやった。

 この分じゃ、一体いつになったら、こいつから解放してもらえるのかなんて、皆目、見当もつかない。

 楽な人生をさせて貰えるのは、まだまだ、遠い遠い先の話のようだ。


 しかし、今を楽に生きていたいとは思わない。


 必要とされていたい。

 その為には、今のオレの出来ることを、全力を出してやるしかない。

 必要とされている時に、能力の出し惜しみをして、失望を買うなんて、ただの馬鹿だ。

 必要としてくれている人間がいてくれるということが、どれだけ贅沢な環境なのか理解出来ているんなら、自分の限界まで働いてみるってのが、当たり前ってもんだろう。
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