それでもオレは愛してる(>_<)
 まぁ、そんな時期だからこそ、すごく大急ぎで解決しなきゃって言うわけでもない、遭難問題に取り掛かっていられるわけではあるけどね。

 「しいさん。検索結果、プリントしておきました。」

 さっき、頼んだ仕事をあっさりと済ませて、マコちゃんが、印刷物の束をきちんとクリッピングして持ってきてくれる。

 お仕事早いや。

 さすがは、うちの事務3人娘の1人だねぇ。

 「ありがとー、マコちゃん。」

 声を掛けると、ニコッと笑って、スカートの裾をひるがえして席に戻っていく。

 あ、やばい。

 おじさんな気分。

 あの優しくて、気配りのよく行き届いた、落ち着いた雰囲気のおぜうさんに、マンション買ってあげるよ発言したくなっちゃう。

 「うわぁ、おじさまキラーだよね。」

 あ、しまった。

 うっかり、声に出しちゃった。

 「しいまで、おじさま化?まぁ、気持ちはわからないでもないけどね。」

 智代が普通に受け流してくれて、救われた気分。

 ん?

 でも、それをフツーに受け流すって事は、ダメじゃないル・フェス。
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