それでもオレは愛してる(>_<)
 「ま、でも、あそこに居る間は、態度には出てなかったし、契約は終わったし、いいんじゃない?」

 「契約をしていること自体が、なんか不安だよ。」

 智代がなぐさめてくれたけど、なんとなくいやな感じが拭えない。

 「まぁ、今は背に腹は代えられないって事で、今回はいいんじゃない?」

 そう言ってくれる智代の顔が、ちょっと心配そうになっている。

 ダメダメ、わたし。

 智代にこんな表情させちゃ、ダメだよね。

 「そだね。ま、頭切り替えちゃおう。とりあえず、あげ足は一杯取っておいたし、ル・フェスのチケット1回分で、施設の建設費と維持費、あっち持ちで、うちは余った電気を売って良しって事になったし、うちとしては、悪くない取引だったよね?」

 確認してみる。

 うーん、多分、大丈夫かなぁ?

 とりあえず、これでしばらくは、なんとかなるようにしておこうっと。

 それに、あんな、嫌いなオジサンの会社とはいつでも切れるように、次の手を打っておかなきゃね。

 「きっと、年ごろの娘さんが居るんだろうね。」

 え?

 あ、なるほどね。
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