それでもオレは愛してる(>_<)
 「本当に、地球に優しいことしたいんなら、海の中に何の調査もせずに、そんなの造る計画立てちゃダメだよ。」

 智代、えっ?って顔してる。

 「しかも、自前のトコでするんじゃなくて、他人のトコでやってもらおうって考えてるんなら、なおさら、先に念入りな調査をしておくべきじゃないの?」

 「そっか、そうだよね。え?でも、じゃあなんで、今日契約しちゃったの?」

 智代の疑問も、もっともだと思うけど、即決できた理由なら、ちゃんとあったんだ。

 「えっとね、うちが最初にル・フェス島を手に入れた、経緯は覚えてるよね?」

 智代は、もちろんって感じに頷いた。

 漁場でもあり、船も往来していた場所に、いきなり埋め立て島造るって言いだされたら、大騒ぎになるよね?

 実際あの時は、大騒ぎになったし、その後も大変な事の連続だった。

 「あの時に、環境調査の毎年の報告が義務付けられたじゃない?

 そろそろ、報告取り掛かるつもりで、データは用意して、後は報告書を出すだけにしてあったのね。

 もちろん、今日持ってるチビパソの中にも、データは入れておいたから、シュミレーションするのは、そんなに大変じゃなかったよ?」
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