それでもオレは愛してる(>_<)
 「え?そうなの?じゃ、なんでいまさら、うちがデータ取りの仕事引き受ける事になったの?」

 「そうなの。そこも、気に入らないトコだったのよね。一応、むこうは、新型で、発電効率がいいのが出来たから、お願いします、みたいな事言っていたし、それも、本当っぽいんだけど、なぁんか、気持ち悪いというか、気に入らないというか、…」

 「気にくわない?」

 あ、そうそう。

 それがピッタリ。

 ナイス、智代。

 「それだけじゃないの。わたしが気に入るような仕事の申し出が、わたしが気に入らない社風の会社から、発信されているという、その不一致が、どうにも気にいらない。」

 そこが、一番気に食わないトコだわ。

 「そう、言われれば、確かに、変よねぇ?

 エコロジーのお仕事してるところは、色々な面で、しっかり考えてるから、権利意識も義務意識もしっかりしている社員さんが多いハズだもんねぇ。

 うちの会社みたいに。」

 そうなのよねぇ。

 うちも、一応色々努力しているからねぇ。

 まぁ、始めは、環境のこと考えてっていうより、貧乏だったから、だけどね。
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