シェルター
明夫と美沙子
時々振動がする。

明夫と美沙子は、シェルターの中で、身体を固くする。

核シェルターに、偶然にも、入れたからラッキーだった。

外では、まだ核戦争が続いているのだろう。何人の人間が、助かったのだろうか。少ないだろう。

明夫は、美沙子に笑いながら言う。

「俺達は、ラッキーだよ。たまたま見つけたシェルターに恋人同士で入れたから。」

美沙子は、振動を気にしながも笑う。

「そうだよね。明夫と二人でこうして助かったんだからね。」

シェルターの中は、生活必需品と、バス、トイレや洗面所も付いている。大量の食料品やジュース酒が壁の棚に、ぎっしり詰まっている。他にも、本やDVDも大量にあった。DVDデッキもテレビもあった。
非常に狭いが、ダンベルなども置いたトレーニングルームもある。
小さなテーブルもあり、台所も付いていた。洗濯機もある。生活用品は、ほとんどあった。水道もお湯も出た。

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