脇役≠ヒロイン
言葉にした途端、何だかギクシャクした空気が流れ始めた様な気がしてどうすれば良いか分からない。
こんな時に東雲が居ればちょっとはましなのに、なんて自分勝手かな私。
「最近だいぶ寒くなったね」
何か言わなきゃと、頭の中でぐるぐる考えて出てきた言葉は在り来たりな物。
どれだけ持ちネタ無いんだと、少し落ち込む。
「だなぁ、今年は雪は降るのかね」
「どうだろね、、、でも雪だるまは作りたいな」
私がそう言えば、横からくくっと笑う声がした。
「な、何で笑うの」
「嫌、意外と子供っぽいのな」
笑われて顔が熱くなる。
まさか、雪だるまで笑われるなんて思わなかった。