脇役≠ヒロイン
「やっぱり果たし状・・・」
「告白じゃないの?」
手紙の内容を見て、青ざめる千里に呆れた視線をやる。
「でも、平凡な私にこ、告白なんて」
「行ってみれば分かるでしょ」
手紙を千里に返して、机に頬杖をつく。
「ねぇ、梓」
「イヤ」
こっちをじっと見る、千里の言いたいことなんて分かりきってる。
「まだ何も言ってないじゃないっ」
「どーせ、ついて来てって言うつもりでしょ」
「お願い!一人じゃ怖いよー」
抱き着いてきた千里に、溜息を一つ吐いて頭を撫でてやる。
「はぁ・・・仕方ないなぁ」
「ありがとうーっ梓大好き!」
何だかんだ言ったって、私は千里に甘いのだ。