脇役≠ヒロイン
「俺がここに居ちゃ何かヤバイの?」
首をコテンと傾げて問い掛ける東雲。(可愛くない、アレが千里なら可愛いのに)
「……っ」
東雲に、睨まれた奴等は目に見えて狼狽え始めた。
「あ、因みにうちの溜まり場に来た奴等は蓮と眞野がお相手してるから」
俺はお姫様達のナイト役~、とおどけて見せる。
「あ、あんだけの数送ったんだ無事なはずねーよっ」
「えっ・・・そんなっ」
吐き捨てるような赤いやつの言葉に、千里の顔色がサッと青くなる。
「お前もさっさと帰った方がいーんじゃねぇの?」
勝ち誇った顔で告げる赤に東雲が鼻で笑う。
「バッカだねぇ・・・あいつらが簡単にやられるわけねぇだろ」
東雲のふざけていた雰囲気が一瞬でガラリと変わった。