《完》嫌われ教師の腕の中
「子供を作るんだ…教育者らしからぬ考えだが…お袋を納得させるにはそれしか
なくて…ガッコもあるかもしれないが…俺とお前の為に…」
「・・・」
鈴羽の表情がだんだん曇ってゆく。
今日の天気は晴天だと言うのに…鈴羽の顔は雲行きが怪しくなってしまった。
「わりぃ~冗談だ…」
我ながら浅はかな考えに反省。
「・・・後継者だし…子供は絶対…必要だよね・・・」
「……別に…あ…」
淡々と話しながらも…俺の心の波は大きく揺れる。