《完》嫌われ教師の腕の中
私はすれ違いざまに入ってきた男性とぶつかる。


「ゴメンなさい…」


「追われてるのか?」


「え、あ…」


「俺がコイビトの振りしてやる」


見ず知らずの男が私を自分の腕の中に引き込んだ。



男は私を強く抱き締めた。

暗がりの入り口。

壁に埋め込まれた間接照明だけの光の中。


私は知らない男と腕に抱き締められた。


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