《完》嫌われ教師の腕の中
薄明かりの店内。


キャンドルの揺らめく炎が先生の端正な顔を照らす。


切れ長の瞳は私を見つめる。



「何?」


「……顔はお嬢様風だから…似合うな…その服」


「風は失礼よ…一応…お父さん…小さいけど会社社長だから…」



「そうだな…ははっ…悪かった…」



先生はまた私に笑窪を見せて笑った。


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