十†字†路
あとはふざけたくだらない話をした。

願いが叶うモノは何か?
幸運になれる物は何か?
特大の奇跡とは何か?

曰くそれは金のランプ、
曰くそれは青い狸、
曰くそれは龍の珠、

そしてホノカが一言…

「つまり、願いが叶う超特大の奇跡は…狸の金の珠…」

最後まで言うことなく、先生と私のダブルパンチで黙らせた。

そしてちょうどチャイムが鳴り、自習時間は終わった。

「お?終わったな。よし庵樂、期待して待っててくれ」

そう言い残して教室を出ていった。

「でもホント、特大の奇跡ってどんなんだろうね?」

横の人物に訊くが、返事がない。
見てみると、先程のダブルパンチが効いたらしく、頭を押さえて涙目になっていた。

「だ…大丈夫?」
「殴った本人が言うなッ!」

どうやらよっぽど痛かったらしい。
プルプルと涙目になるホノカは、非常に可愛かった。

「美雷3発、ユキ1発、合計4発も同じ箇所殴りやがって…」
「ゴメンゴメン、まぁホノカが悪いんだよ」

怒って席へ戻るホノカ。
信じられない捨て台詞を残して。

「ユキなんか変質者に色々エロエロレロレロされちゃえッ!!」

なんだエロエロって…
なんだレロレロって…

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