十†字†路
☆表十字路~第四章~
明路5・綺麗才女~Lady~
◆ ◇ ◆
天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず。
人間は公平に、
人間は平等に、
幸せは均等に、
幸せは共通であるべきだ。
だけどね……
世の中不公平である。
人の上に人を作り、
人の下に人を作る。
そこには努力では越えれぬ壁があり、
そこには根性では埋めれぬ溝がある。
壁は万里の長城の様に高く、横は果てしない。
溝はクレバスの様に深く、これまた横は果てしない。
何が言いたいか、というとね……
「ふーん。職員室は東館一階の一番端か。ありがとうお嬢さん」
「い、いえ、お役に立てて光栄です……」
じゃあね、と去ってゆく女性。
校門前で校舎を眺めていて、目が合ったから職員室の場所を訊かれた。
ただそれだけなのに…
ただそれだけなのにぃ…
「この敗北感……」
美人、長身、細身、豊乳。
総てにおいて負けた…
勝ったのは若さだけだ…
いや、若ささえ無力に感じる。歳を取ることで魅力が上がっている。
完璧理想像。
完全敗北。
人間は平等?
人間は公平?
不幸関係無く、ここまで不公平を感じるなんて…
「世の中、絶対的に不公平だ…」
そう言いつつ、私は彼女に惚れていた…
天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず。
人間は公平に、
人間は平等に、
幸せは均等に、
幸せは共通であるべきだ。
だけどね……
世の中不公平である。
人の上に人を作り、
人の下に人を作る。
そこには努力では越えれぬ壁があり、
そこには根性では埋めれぬ溝がある。
壁は万里の長城の様に高く、横は果てしない。
溝はクレバスの様に深く、これまた横は果てしない。
何が言いたいか、というとね……
「ふーん。職員室は東館一階の一番端か。ありがとうお嬢さん」
「い、いえ、お役に立てて光栄です……」
じゃあね、と去ってゆく女性。
校門前で校舎を眺めていて、目が合ったから職員室の場所を訊かれた。
ただそれだけなのに…
ただそれだけなのにぃ…
「この敗北感……」
美人、長身、細身、豊乳。
総てにおいて負けた…
勝ったのは若さだけだ…
いや、若ささえ無力に感じる。歳を取ることで魅力が上がっている。
完璧理想像。
完全敗北。
人間は平等?
人間は公平?
不幸関係無く、ここまで不公平を感じるなんて…
「世の中、絶対的に不公平だ…」
そう言いつつ、私は彼女に惚れていた…