十†字†路
◆ ◇ ◆
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴り、授業開始を知らせる。次の授業は…A組か。
周りを見ると、私以外の教員は誰も居ない。
ま、チャイムが鳴ってから教室に向かう先生なんて私ぐらいなモノだ。
「じゃ、ボチボチ向かいますか…」
「失礼しまーす!宝杖美雷先生はいますかー?」
勢い良く職員室のドアが開かれた。
声からして生徒じゃねーな…誰?
「はいはい、私が宝杖ですけど…って」
「や、美雷。遊びに来たよ!」
予期せぬ来客は友人の篠森零だった。
怪しく胡散臭い、
だけど正真正銘、
彼女、篠森零は霊能者だ。
「零…なんでわざわざ学校に来たの?」
「いやー、アンタが久しぶりに会わないか、って連絡寄越したからさ」
「だからって翌日に学校に来るかフツー…」
「お互い普通じゃないだろ?」
ソレは違いない。
笑いながら客用のソファーに二人で座った。
「で、何の用かな?見た所、悪い霊に取り憑かれたワケでもなさそうだし、悪い虫は…付くハズねーか」
「煩いよ!まぁ…用事ってのは生徒の事なんだけどね…」
私は生徒、庵樂幸菜の事を話した。
奇跡的なまでの不幸な少女の事を。
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴り、授業開始を知らせる。次の授業は…A組か。
周りを見ると、私以外の教員は誰も居ない。
ま、チャイムが鳴ってから教室に向かう先生なんて私ぐらいなモノだ。
「じゃ、ボチボチ向かいますか…」
「失礼しまーす!宝杖美雷先生はいますかー?」
勢い良く職員室のドアが開かれた。
声からして生徒じゃねーな…誰?
「はいはい、私が宝杖ですけど…って」
「や、美雷。遊びに来たよ!」
予期せぬ来客は友人の篠森零だった。
怪しく胡散臭い、
だけど正真正銘、
彼女、篠森零は霊能者だ。
「零…なんでわざわざ学校に来たの?」
「いやー、アンタが久しぶりに会わないか、って連絡寄越したからさ」
「だからって翌日に学校に来るかフツー…」
「お互い普通じゃないだろ?」
ソレは違いない。
笑いながら客用のソファーに二人で座った。
「で、何の用かな?見た所、悪い霊に取り憑かれたワケでもなさそうだし、悪い虫は…付くハズねーか」
「煩いよ!まぁ…用事ってのは生徒の事なんだけどね…」
私は生徒、庵樂幸菜の事を話した。
奇跡的なまでの不幸な少女の事を。