十†字†路
◆ ◇ ◆
金曜日……
仕事が終わり、家に帰宅する。
斎藤六に話して以来、ワタシの心は常に少女の事を考えていた…
不幸な道を歩む少女を。
落ち込んでいないだろうか、泣いていないだろうか、嘆いて自殺したりしていないだろうか…
心に引っ掛かり、もどかしい気持ちになる。
救えるならワタシの手で救ってあげたい…だけど…
「きっと…無事では済まないだろうな……」
もしかしたら、死ぬかもしれない…
だけど…彼女は…
まだ若い。
未来がある。
幸せでいられる幸福感を、彼女にも知って貰いたい。
その為に、ワタシは出来る事は全力を尽したい。
夜空に月が、
弧を描いた月が、
綺麗に輝いていた。
彼女は流れ星に願いをかけた事はあるのだろうか?
窓辺にただずみ、必死に流れ星を探した事はあるのだろうか?
見つけたとすれば、どんな願いをするのだろうか?
『幸せになれますように』
そんな些細だが叶わぬ願いではないだろうか?
そんな事を考えていたら、テーブルに置いた携帯電話が鳴った。
着信音は某大怪獣のテーマのロックアレンジ。
明日は休日。
……嫌な予感しかしないのは何故だろう?
金曜日……
仕事が終わり、家に帰宅する。
斎藤六に話して以来、ワタシの心は常に少女の事を考えていた…
不幸な道を歩む少女を。
落ち込んでいないだろうか、泣いていないだろうか、嘆いて自殺したりしていないだろうか…
心に引っ掛かり、もどかしい気持ちになる。
救えるならワタシの手で救ってあげたい…だけど…
「きっと…無事では済まないだろうな……」
もしかしたら、死ぬかもしれない…
だけど…彼女は…
まだ若い。
未来がある。
幸せでいられる幸福感を、彼女にも知って貰いたい。
その為に、ワタシは出来る事は全力を尽したい。
夜空に月が、
弧を描いた月が、
綺麗に輝いていた。
彼女は流れ星に願いをかけた事はあるのだろうか?
窓辺にただずみ、必死に流れ星を探した事はあるのだろうか?
見つけたとすれば、どんな願いをするのだろうか?
『幸せになれますように』
そんな些細だが叶わぬ願いではないだろうか?
そんな事を考えていたら、テーブルに置いた携帯電話が鳴った。
着信音は某大怪獣のテーマのロックアレンジ。
明日は休日。
……嫌な予感しかしないのは何故だろう?