十†字†路

暗路六・波乱再会~Again?~

◆ ◇ ◆



翌日……

家を出て待ち合わせの九十九市の駅へ向かう。

職場にバイクを停めて歩きで、だ。

休日に停まっているワタシのバイクを見て、同僚はなんて思うやら…

「時間は…まだまだ余裕があるな」

本屋へ寄るか。
何か良いものでも入っているかもしれない。

ありきたりな駅前の本屋に入り、雑誌コーナーへ。

ワタシの趣味の1つである、適当読書。

本はよく読むが、決まって購読するものは無い。

連載物にも興味が無く、ただ『雑誌を読む』ということだけが趣味だ。

この前は車の雑誌を、その前はスポーツ雑誌を読んだ。

「以前職場で読んだ女性週刊誌…アレはアレで中々面白いモノだったな…」

まぁ連続で読む程では無い、か。

今日は……お?

「占い特集…貴方の幸運を十人の占師の視点から占います…か」

占星術、血液、性格、風水…おぉ!?染み占いまである!

ちょうど占いが気になっていたところだ。
何気無い方法なら、零を占う事が出来るかもしれない。

「三百二十円…はい、ありがとさん」

レジの老人に本を見せ、金を払い外に出た。

時間はまだ少し余裕がある。
待ち合わせ場所でコレでも読んでおくか…
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