夢の続きで逢えたら
確かに厳しいかもしれない。
次は一次とはわけが違う。
レベルも上がるし、人数も一気に絞られていく。
詩野が不安になるのも無理はない。
やはりプロになるには、才能と、人一倍の努力が必要だ。
でも詩野は大丈夫。
人を感動させる歌を歌える人に才能がないはずがない。
例え、それが世界でたった一人だとしても。
僕はいつも詩野の歌に感動してるんだ。
努力だって、人の何倍もしてる。
いつもギターを持って、そこがどこであろうと常に歌ってきた。
苦しい時間を過ごした分、最後は必ず笑えるんだ。
絶対に……
…「大丈夫」
僕はそう呟いて、拳を強く握った。
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