夢の続きで逢えたら
黒い影
――
――――
――――――
時の流れはこんなにも早い。
楽しい時、忙しい時。
そんな時、まるで、それまでのこと全てが夢のように過ぎてゆく。
正直驚いた。
詩野が最終審査まで残るなんて…
浩二には信じてるって言ったけど、
人生そんなにあまくないって、心のどこかで思ってた。
だから、結果を報告した時の詩野の笑顔が忘れられない。
その時は、四人で子供のようにとび跳ねて喜んだ。
普段クールな大輔も、三次通過を決めた時だけは、
顔をくしゃくしゃにして。
嬉しくて嬉しくて、僕は溢れ出そうな涙を必死にこらえた。
詩野の夢が叶うまで、涙はとっておく。
そう決めてた……。
それから毎日毎日公園で練習に明け暮れた。
日が近づくにつれ、笑顔は徐々に消えてゆく。
本当に次で最後なんだ。
泣いても笑っても、全ての答えが返ってくる。
.
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時の流れはこんなにも早い。
楽しい時、忙しい時。
そんな時、まるで、それまでのこと全てが夢のように過ぎてゆく。
正直驚いた。
詩野が最終審査まで残るなんて…
浩二には信じてるって言ったけど、
人生そんなにあまくないって、心のどこかで思ってた。
だから、結果を報告した時の詩野の笑顔が忘れられない。
その時は、四人で子供のようにとび跳ねて喜んだ。
普段クールな大輔も、三次通過を決めた時だけは、
顔をくしゃくしゃにして。
嬉しくて嬉しくて、僕は溢れ出そうな涙を必死にこらえた。
詩野の夢が叶うまで、涙はとっておく。
そう決めてた……。
それから毎日毎日公園で練習に明け暮れた。
日が近づくにつれ、笑顔は徐々に消えてゆく。
本当に次で最後なんだ。
泣いても笑っても、全ての答えが返ってくる。
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