夢の続きで逢えたら

ずっとそうだった…


いつも「伝えたい」という想いだけは強いのに、

いざチャンスが来ると、何かと自分で理由をつけて逃げていた。



あの時だって、

ミニツリーを手に入れたところで、多分渡すことはできなかった。


認めたくはないが、恋愛に関して、

僕は「超」が付く程の臆病者なんだ。



でも、

それは過去の話。


詩野に出逢って僕は変わった。

浩二や大輔が変えてくれた。


もう、弱い自分とはお別れしたんだ。



早くこの想いを伝えたい。


みんな…



何してるの?






どこにいるの?






詩野。




今すぐ君に逢いたいんだ。



缶コーヒーを投げ捨て、

僕は急いで公園へ向かった。





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