夢の続きで逢えたら

翌日、

僕は体調を崩し学校を休んだ。



今まで口酸っぱく言われてきた父さんの言葉が、

昨日に限って頭から離れず、結局一睡もできなかった。


言葉では否定しておきながら、やっぱり内心は気になってる。



こんなことで風邪をこじらせてしまう自分が、たまらなく情けなかった。




正午を過ぎると、

大学の友人から電話がかかってきた。



理由を説明するのも面倒だし、

また授業の代返を頼むのも悪いので、

僕は携帯に映る名前だけを確認し、出るのをやめた。





夜になっても熱は下がらず、仕方なくコンビニに風邪薬を買いに行くことにした。


やはり六月だというのに、外は寒く、風がすごく冷たい。


最近は昼と夜の温度差が激しく、風邪を引きやすい。



きっと、僕もこの温度差が原因だったんだろう。


と言うか、そうであって欲しかった。




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