夢の続きで逢えたら

それから浩二は、

僕を何度も家に誘ってくれた。



「うちに新しいゲームがあるんだ。お前もやりに来いよ!」


そう言って僕の腕を強引に引っ張る。



腕がちぎれそうなほど痛かったが、

そんな痛みなんかどうでもいいくらい嬉しかった。



そうやって僕らは仲を深め、

いつしか互いに親友と呼べるまでになっていた。




――日曜日。


そんな浩二に、また強引に誘われた僕は、下北沢にいた。



今日は退屈だったし、それほど嫌ではなかった。


それに、

僕は東京出身だが、下北沢には一度も足を運んだことがなく、

それも理由の一つだった。




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