夢の続きで逢えたら

北口の傍にある踏切を越えて、

二つ目の十字路を右に曲がった所にある、

小さな雑貨屋に入り、

五分ほど意味もなく店内を回ったあと、


『恋』と大きく書かれたアロマ缶を購入した。





『性欲』にも一度手が伸びたが、

どうしても店員の目が気になり、やめておいた。



店を出て、

「相変わらず他人の目を気にしてるな」

と、ボソッと言い残し、

それから家へ帰った。





.
< 29 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop