夢の続きで逢えたら
「な、なんだよ。そんなに怒るなよ」
驚いた拍子に、
床に落ちた箸を拾いながら、浩二が言った。
「あ…ごめん」
どうしてこんな大声を出してしまったのかが、
自分でもわからない。
もしかしたら、人の事情も考えず、強引にここに連れて来られたことに、
多少の苛立ちを感じていたのかもしれない。
「一軌、大丈夫か?なんかお前、今日変だぞ」
「大丈夫。ごめん大輔」
そのあと僕は、
今までにあったことを全て話した。
「なるほどな。それで今日その公園に行く予定だったわけか」
「うん。まぁ」
「でも珍しいな。お前が自分の恋の話するなんて」
「そうだね。浩二や大輔にはあまり話したことないよね」
「なんだよ、他の奴には話せて、俺たちには話せませんってか!?」
浩二が口を尖らせる。
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