夢の続きで逢えたら

「はい、これ」

「何これ?『恋』?」

「タオルのお返し。それと、ストーカーとしてのお詫びだよ」


「…プッ、フフ。ハハハ!ハハハハ!何それ!」



そう言って詩野は腹を抱えて笑ってくれた。


やっぱり笑顔がよく似合う。


そんな詩野につられて、

僕も一緒に笑った。




「気に入ってくれるかはわからないけど、まぁ受け取ってよ」


「フフ。ありがたくいただいとくわ。お詫びと言っておきながら、『恋』ってところに、未練タラタラな感じがものすごくするけど」



「ハハ!それもそうだね」


「うん。ハハハハ!」――――……




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