夢の続きで逢えたら
誰もいない夜十時の公園に、
僕らの笑い声が響き渡る。
安らぎをくれる噴水も、
彩りを加える外灯も、
やさしく揺れる木々の葉も、
この時だけは、
僕らのためにあった気がした。
詩野は、『恋』の意味については深く考えていなかったようで、
軽い冗談と思っていたに違いない。
でも、その方が僕には都合がいいし、
今は詩野の夢を一生懸命に応援してあげることの方が大切だと思った。
詩野は最後に、
「また来てね」
と笑顔で手を振ってくれた。
今日、僕らの距離は確実に縮まった。
そう思うと嬉しくて、
僕は小学生の時以来、スキップをして家に帰った。
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