夢の続きで逢えたら

「お前、本当は買ったろ?」

「何を?」

「とぼけるなよ」

「だから何を?」



浩二の目がさらにいやらしくなった。





「アロマ缶」



「そ、それは…」


「しかもお前、それ詩野ちゃんに渡したらしいじゃん。どっちだ?『恋』か?『性欲』か?」



浩二の相変わらずの暴走に、

また怒鳴りたくなったが、この前の繰り返しになると思い、

必死にこらえた。



その空気をどうにか変えようと、

慌てた詩野が浩二に説明する。




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