夢の続きで逢えたら

「おい一軌。あんまり飲み過ぎるなよ」


そう言いながら、

浩二が僕のグラスにまた酒を注いだ。




飲めってことか。




「ありがとうございます社長!」


僕はグラスを高々とあげ、

クイッと強い酒を一気に飲み干した。



「おっ、いいねぇ」


浩二も負けまいと、大量の酒を流し込む。



そんな僕らを、

詩野と大輔は心配そうに、でもどこか楽しげに見ていた。






飲み始めて二時間が経過した。


浩二はろくに言葉が喋れていなかった。



三人の楽しそうな会話が徐々に遠ざかる。



気持ち悪い。



肝臓が破裂しそうだ。



僕はうつぶせになり、

そのまま眠ってしまった。




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